灯台もと暮らし～山羊とジャミラと時々お父ちゃん～はまぞう版

実は、武道館から千葉のお父ちゃんの実家に帰省しました。

お盆休みは動けないから、お墓参りに来ました。


ジャミラーズの曾祖母ちゃんの弟さんは、ニューギニアで戦死されました。

曾祖母ちゃんが一番可愛がった、弟さんだったそうです。

２５歳だったそうです。


静岡県ではかなり珍しい名前になった私ですが、この墓地には、同じ名字の墓石ばかりで、私は墓石をしげしげと眺め、

（あれ？沖縄で戦死って書いてあるけど、ニューギニアじゃないのかな？）

と、いぶかしんでいました。

すると、

『それは違うわよ〜』

とお義母さん、、、（汗）
戦死された方の戒名は、殉 愛国 、、、などの文字が使われていて、一目でそれとわかります。


このお宅の墓石には、２人の名前が連名で彫られていて、１人は沖縄で２５歳で戦死。
もう１人は、南方で２０歳で戦死、、、と彫られていました。


そこで周りをよく見て回ると、戦死された方がやけに多いことに気づました。


行年の若い墓石たち、、、

この土地の若者はみな、熾烈な戦いが待つ激戦地に、愛する家族を守るために旅立ったのだなと、灼熱の孤島に想いを馳せました。


『お水も食べるものもないまま亡くなってるから、お水いっぱいあげてね。』と、教えると、ジャミラ君が

『お墓、拭いてあげたい』

と言ったので、お父ちゃんが車からタオルを見つけて、一緒に磨いていました。


田んぼの中の墓地。

清々しい風に、お線香の香りと稲の匂いが雑ざりながら、通り過ぎていきました。