2009年11月25日

すっかり職員気分!西伊豆ガラス作家展~その6

その1
その2
その3
その4
その5に続き、、、

沼津御用邸さんへお越しになるツアー客は多く、
近くの沼津港でおいしい魚を食べて、その後に
組み込まれているようで、とにかくひっきりなし
団体さんがいらっしゃいました。

お客様は、何の催しものかわからずに、私達の
作品を目にします。

したがって、
立っている私たちに、館内の説明を求めます。

あまりに説明を求められるので、お父ちゃんと私は
パンフレットを隅々まで読み、職員の方に、いろいろを
聞いて回って、知識を深めました。(笑)


すっかり職員気分!西伊豆ガラス作家展~その6

この、歪みの入ったガラス

説明をサラっと聞き流すと、まるでアンティークの
ドイツ製のガラスに聞こえますが、よく説明を聞くと、
これが平成6年の修復の時に、オーダーしたものだと
わかります。

大正天皇が使っていたころのガラスは、奥の
白いパテが塗り込められているガラス
です。
日本の板ガラスだそうですよ。


お父ちゃんの作品を並べた廊下は、皇族方が歩く
場所で、その一つ窓側に、侍従達が歩く廊下があります。

皇族方が歩く畳は、目が倍多くて、しっかりしている
そうで、頭上のランプも、直撃しないように、センターには
吊るされていません。

こはるさんと、畳の目をしげしげと眺めたのですが
違いはわかりませんでした、、、

障子も、煉瓦貼りと言って、わざわざ難しい貼り方を
して、格を違えたそうです。


すっかり職員気分!西伊豆ガラス作家展~その6

で、この欄間のぽっち

なんだかすごく気になって、お父ちゃんと尋ねましたところ、
両方を同時に引っ張ると開く、カギだそうです。


すっかり職員気分!西伊豆ガラス作家展~その6

多くのお客様が、「トイレは水洗なのね!」
がっかりした様子で声を上げました。

確かに本物はその横の、漆塗りのおまるです。
引出しを開けて
陛下の健康チェックがされていたそうです。

今の皇太子殿下が小さい時に、お越しになる際に
水洗便所にしたそうです。


すっかり職員気分!西伊豆ガラス作家展~その6

もうひとつ、「お風呂に湯船がないわ!」と言う声。

昔の殿様と一緒で、なにかあったらすぐに動ける
ようにか、人目に肌を出さないようにか、薄衣をまとって
かけ湯のみだったそうです。

それで、玄関の外に湯沸かし所というところがあるのですが、
そこで沸かされた湯を、廊下の下の秘密の通路から
運んできて、かけたそうです。


すっかり職員気分!西伊豆ガラス作家展~その6

私達が展覧会をさせていただいたスペースは、
御所から移築した御殿です。

もとあった、貴族の別荘につなげたのですが、
そのつなぎから1段上がっています。

そこから皇族の方のスペースだということでした。
だから、1段下がると、侍従のスペースなわけです。


すっかり職員気分!西伊豆ガラス作家展~その6

私と、井田さんが展示していた女官室

お客様が、ニヤニヤ笑って、

「”にょかん”だって、、、」

と言うと、後ろの人たちも二ヤ~っといやらしい笑い
浮かべます。

「大奥だな」

と、ぼそりと言う人も、、、

大奥って、将軍の話でないかい??


すっかり職員気分!西伊豆ガラス作家展~その6

隣の女儒室

ここでも、多くのおっさん(いや、失敬)が同じような
いやらしい笑いを浮かべて、

にょじゅしつ、、、ムフフ、、、」


と、笑うのです。

え??何で???

何がそんなにおかしいの??
このたった漢字3文字に、
一体どんな淫らな想像
掻き立てられているのか??

わからん、、、


すっかり職員気分!西伊豆ガラス作家展~その6

まあ、そんな方々は1割くらいで、5割ほどの方は
ガラス展とは知らずに連れてこられたようでも、
熱心に見てくださいました。

井田さんの小物

すごく欲しがるおじいさんがいらっしゃって、
工房の連絡先をお教えしました。

最後に

ついでに、あなたの住所も書いといて」

と、おっしゃってましたがー(笑)


すっかり職員気分!西伊豆ガラス作家展~その6

私の展示したビリヤード場

この部屋の本当の名前は「御玉突き所」

この札を見て、またニヤニヤ笑ったり、
大声で連呼したりするおじさん、おばさん方。

ハイハイ、、、と思っていたら、、、

若いお姉さん方まで、

「ヤーネェ~ おん”たま”つきしょだってぇ~~」

と、キャピキャピ騒いだので、ビックリしました。

16時近くになると、だんだんとお客様も少なくなり、
御殿が静寂に包まれていきます。

窓の向こうの海に、夕陽が輝いていました。
美しい空気の色だな~と思いました。


この日、3人で近所の讃岐うどん店に行って、おいしい
うどんを安く食べて、写真も撮ってきたのですが、
事故直後に、全てもどして大変辛かったのが
トラウマ
になって今は食べられません

残念です。


さて、多くのブロガーさんもお越しいただいた、
この「西伊豆ガラス作家展」も、残すところ
あと5日です。

27日の当番に行けるかどうか、わかりませんが
最終日の搬出には向かいます。

この日は、15時半から撤収が始まるので、
お早めにお出かけくださいね。



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