お父ちゃんからの司令とは、
「函南で牧草を買ってくる」というものです。
時間はとうに16時を回っていました。
大仁から函南のJAまで
17時に間に合うかどうかという
ギリギリの時間でした。
間に合わない可能性が高いくらい、、、
雨は今にも雪に変わりそうでした。
ラジオでも頻繁に、雪になると伝えていました。
今帰らないと、船原峠が積雪で通れないかもしれません。
しかし、一か八かに賭けてみました。
ヤギーズの御飯は、もうありません。
心臓バクバクさせながらひた走り、
遂に
16時55分JAに到着!!
すでにカーテンがひかれている入口に入り、
「すみません!、牧草売ってくれますか??」
と叫んだ瞬間私は、購買の課長さんが
今まさに端末の
「終了しますか?」
の
ボタンを押そうとしているところを見ました。
「また明日来てくれる?」
と、課長さん。
諦めて帰ろうかとも思ったのですが、今帰ったら
また明日、1時間半もかけて来ないといけません。
「西伊豆から来たので、、、」
と、がっかりした声を漏らすと、しばしの沈黙の後、
いつも牧草を降ろしてくれるお兄さんが
スクっと立ち上がり
「よし!売りましょう!」
と、言ってくださいました。
キャーお兄さん素敵ぃ~~~と、
心の中で悲鳴をあげていました。
すでに鍵がかかった倉庫を開けて、フォークリフトで
牧草の大きな塊を降ろしてくれました。
オーツ 50キロ2135円。
「今度は、電話くださいね。」
このお兄さんは去年、
「残り屑だけどどうぞ」と、
ヤギーズの好きな草を袋一杯くださった
お兄さんでもあります。
http://faro.i-ra.jp/e80599.html
すみませ~ん。本当に助かりましたと、
何度もお礼を言って帰路につきました。
今度は携帯があるから、登録すれば連絡すぐにできますね。
向かいの
オラッチェさんで、ヤギーズと
戯れたかったのですが、もう空は真っ暗でした。
酪農王国オラッチェさんのレポートはこちら
http://faro.i-ra.jp/e28476.html
http://faro.i-ra.jp/e80607.html
無事に買えて、ホッとしたのもつかの間。
帰りの峠は果たして、、、とまたまた心臓が
バクバクしてきました。
あと数キロで熱海なのに、ここ熱函道路も、
この先チェーン装着と、表示が出ていて、
山々は真白でした。
ここでこれだけ白かったら、船原も全く同じだな。
一応、
簡単装着が売りのチェーンを積んできましたが、
使ったことがありません。
もしもチェーンが必要になったら、
誰か一緒に
つける人を探さないといけないな~とか、
そんなこと考えながら走りました。
船原に近づくにつれ、
道が白くなり、何だか光っています。
数キロ、急勾配の橋が続く危険な道です。
気付けば、
あちこちに車が放置されています。
滑って危険だったのでしょう。
表示されている気温が
1℃と見えたとき、本当に
怖かったです。
昨年、
事故った場所でもあります。
本当に恐ろしい思いで慎重に走って行きましたが、
奇跡的に雨になり、なんとか無事に
通ることができました。
18時半無事帰宅。
「16時過ぎまでランチって、
一体どういうランチよ!」
とお父ちゃんに叱られました。
いつもなら凹むところですが、この日は、うれしいことが
いっぱい。ハラハラもいっぱいの素敵な日でしたので、
へっちゃらな私でした。